理事長 行天 豊雄 |
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近年、世界の金融・経済は、19世紀の産業革命以来の大きな変革期に直面しています。97〜98年にはロシア危機などを背景に金融資本市場が国際的にも緊迫し、日本企業が極めて厳しい金融経済環境に直面しました。また、この出来事が折からの連結会計、時価会計の導入といった会計制度の変化とも結び付いて、日本企業はこれまでのメインバンク制や株式の相互持合いといった日本的経営システムから、企業価値を重視したキャッシュフロー経営へと経営意識の変革を迫られております。このように市場経済がグローバル化する中で日本企業が国際競争力をつけていくためにも、企業の経営手法に関する調査・研究を進め、財務会計や管理会計及び金融分野に高度な知識・技能・倫理観を持ち、企業価値創造へ向けて論理的かつ迅速な意志決定を行う企業人、すなわちCFO(最高財務責任者Chief Financial Officer)を育成していくことが重要な課題になってきているといえます。 海外の関係機関・組織とも積極的な交流をはかり、企業の経営はどうあるべきかなど幅広く調査・研究を進め、更にはこうした調査研究活動を踏まえて高度な知識・技能・倫理観をもったCFOを育成して、日本企業並びに日本経済の発展に寄与していきたいと考えます 。 |